◆コンバーティングとは
コンバーティング(Converting)とは、紙やフィルムなどの比較的薄い材料に、コーティング、ラミネート、印刷、スリットなどの加工を施し、新たな機能や付加価値を持つ製品に仕上げる技術の総称である。
単に材料の形状を変えるだけでなく、複数の加工技術を組み合わせることで、元の材料にはない機能を付与することが大きな特徴である。
例えば、紙に樹脂をコーティングして耐水性を高めたり、フィルムと金属箔を貼り合わせてガスバリア性を付与したりする加工がこれに該当する。
◆コンバーティングの対象となる材料
コンバーティングの対象となる材料は多岐にわたる。
代表的なものには、紙・板紙、プラスチックフィルム・シート、金属箔、布・不織布などがあり、さらに薄い鋼板やガラスなども含まれる。
これらの材料は「基材」と呼ばれ、用途や要求される性能に応じて、適切な材料と加工方法が選択される。
◆コンバーティングの主な加工技術
コンバーティングには、次のような加工技術がある。
- コーティング(塗工)
基材の表面に樹脂や機能性材料などを塗布し、剥離性、耐水性、耐油性、バリア性などの機能を付与する加工。 - ラミネート(積層)
紙、フィルム、金属箔などを貼り合わせ、それぞれの材料が持つ特性を組み合わせる加工。 - 印刷
基材の表面に文字や図柄などを形成し、情報表示や装飾などの機能を付与する加工。 - スリット・カット
幅広の材料を所定の幅に切断したり、必要な長さや形状に仕上げたりする加工。 - エンボス加工
基材の表面に凹凸を形成し、外観や触感、滑り止めなどの特性を付与する加工。 - 蒸着・表面処理
金属などの薄膜を形成したり、基材表面の性質を変化させたりする加工。バリア性や密着性などの改善に用いられる。
これらの技術は、単独で使用される場合もあるが、複数の工程を組み合わせて一つの製品を製造することも多い。
◆コンバーティングを支える技術
紙やフィルムなどの長尺材料は、ロール状の材料を連続的に送り出し、加工後に再びロール状に巻き取る「ロール・ツー・ロール(Roll to Roll)」方式で加工されることが多い。
この方式では、加工そのものの技術に加え、材料を安定して搬送する「ウェブハンドリング技術」が重要となる。
ウェブハンドリングとは、薄く長い材料の張力や走行位置などを適切に制御し、シワ、蛇行、伸び、巻ズレなどを防ぐための技術である。
また、コーティングでは塗布量の均一性や乾燥・硬化条件、ラミネートでは接着性や積層状態などの管理も、製品品質を左右する重要な要素となる。
◆コンバーティングの用途と剥離紙との関係
コンバーティング技術は、食品包装材、粘着テープ、ラベル、電子部品用フィルム、医療用材料、建築材料など、幅広い分野で利用されている。
剥離紙の製造も、コンバーティングの代表的な例の一つである。
例えば、一般的なポリエチレン(PE)目止層を持つ剥離紙では、原紙の表面にPEによる目止層を設け、その上にシリコーンなどの剥離剤をコーティングする。さらに、用途に応じた幅や巻長にスリット・巻取りすることで製品に仕上げる。
このように、コーティングや積層などの技術を組み合わせ、それぞれの素材の長所を生かし、短所を補うことで、通常の紙にはない剥離機能を持つ製品が生み出される。
コンバーティングは、素材の持つ特性を生かしながら新たな機能を付与する、付加価値の高い製品づくりを支える重要な技術である。

について詳しく解説しています。片面剥離紙、背面ラミ付片面剝離紙、両面剝離紙がございます。
