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剥離紙と剥離フィルムの違い

2026.4.19 更新

カテゴリー 用途やさしいせつめい分析・測定その他設備剥離剤ポリエチレン原料剥離紙

剥離紙と剥離フィルムは、いずれも粘着剤や接着剤の表面を保護し、使用時には容易にはがせるようにするための材料である。

両者は広い意味では同じ「セパレータ」に分類されるが、基材が紙であるか、フィルムであるかによって、特性や適した用途が異なる。

剥離紙は、紙を基材として、その表面に剥離剤を塗工したものである。

一方、剥離フィルムは、PETやPP、PEなどのフィルムを基材として、その表面に剥離剤を塗工したものである。

どちらが優れているというものではなく、求められる性能や用途に応じて使い分けることが重要である。

■ 剥離紙の特長

剥離紙の特長は、紙ならではのコシや剛性を持ち、取り扱いやすい点にある。

また、フィルムに比べてクッション性を有するため、抜き加工時のハーフカット性(表面材や粘着層のみを切り、台紙側は切らないこと)に優れることも大きな特長である。このとき、剥離紙は基材が適度に刃を受け止めるため、加工条件を取りやすく、安定した抜き加工につながりやすい。

さらに、一般的なラベル、テープ、シート用途など、幅広い分野で使用されており、汎用性が高い点も特長の一つである。

■ 剥離フィルムの特長

剥離フィルムの特長は、寸法安定性、耐湿性、透明性に優れる点にある。

紙は湿度の影響を受けやすく、条件によっては伸縮やカールが生じることがあるが、フィルムはその影響を受けにくいため、より安定した寸法を維持しやすい材料である。

また、透明な基材を用いることができるため、内容物の視認性や位置合わせが求められる用途にも適している。

加えて、薄肉化や高機能化への対応がしやすく、電子材料、医療用途、光学用途などでも用いられている。

■ 剥離紙と剥離フィルムの主な違い

剥離紙と剥離フィルムの違いは、単に基材の違いだけではない。

その違いは、加工性、外観、耐湿性、寸法安定性、透明性など、さまざまな性能面に表れる。

剥離紙は、コシや剛性があり、手作業でも扱いやすく、またクッション性により抜き加工時のハーフカット性に優れる。

一方で、湿度の影響を受けやすく、保管条件や使用環境によっては寸法変化やカールに注意が必要である(吸湿しにくくするため、紙の両面にPE層を設けているものもあり)。

これに対し、剥離フィルムは、湿度による影響が小さく、寸法安定性に優れている。

また、透明性を持たせやすく、高精度な加工や高機能用途に適している。

ただし、剥離紙に比べると、用途によっては紙特有の加工しやすさや取り扱いやすさが得られにくい場合がある。

■ どのように使い分けるか

剥離紙は、一般ラベル、粘着テープ、各種加工用シートなど、幅広い用途で使用されている。

特に、抜き加工を伴う用途では、紙のクッション性が活き、安定したハーフカット加工が求められる場面で有利になることがある。

一方、剥離フィルムは、湿度変化の影響を抑えたい用途、寸法精度が重要な用途、透明性が必要な用途などに適している。

たとえば、電子材料、医療材料、光学用途、高機能ラベルなどでは、フィルム基材の特長が活かされやすい。

実際の選定にあたっては、紙かフィルムかだけで判断するのではなく、粘着剤との相性、必要な剥離力、加工方法、使用環境、最終用途まで含めて検討することが重要である。

■ まとめ

剥離紙と剥離フィルムは、いずれも粘着面や接着面を保護するための重要な材料である。

両者の違いは、基材が紙かフィルムかという点にあり、その違いが加工性、寸法安定性、耐湿性、透明性、取り扱いやすさなどの差となって表れる。

剥離紙は、コシや剛性があり、さらにクッション性を有するため、抜き加工時のハーフカット性に優れるという特長がある。

一方、剥離フィルムは、寸法安定性、耐湿性、透明性に優れ、高機能用途に適している。

このように、両者は競合する材料というよりも、それぞれに適した役割を持つ材料であり、用途に応じて適切に使い分けることが大切である。

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