■ パルプをつくる(紙のもとを作る)
紙は「パルプ」という木の繊維(せんい)からできています。
🌲 どうやってパルプをつくるの?
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木を小さく切ったチップをつくる
木のかけらを同じ大きさにそろえます。 -
チップを大きななべでぐつぐつ煮る
アルカリ性(しょっぱい薬)の液体を入れて、
高い温度と高い圧力でしばらく煮ます。 -
木の「のり」がとける
木には「リグニン」という接着剤のような成分があります。
これがとけると、繊維(パルプ)がバラバラになります。 -
ゴミを取りのぞいて洗う
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残ったリグニンを分解する(酸素を使う)
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白くするために薬品で漂白する
こうして、紙のもとになる白いパルプができます。
■ 叩解(こうかい)パルプをほぐす作業
パルプの繊維をもっと「ふわっ」とさせたり、
「ぺたっ」とつぶしたりして、紙を作りやすくする作業です。
🛠 何をするの?
・パルプを機械に入れて、水の中でぎゅーっと押しつぶしたり回したりして、
繊維を細かくほぐします。
・これをすると、繊維どうしがしっかりくっつきやすくなり、
強い紙や、すきまのないなめらかな紙(グラシン紙など)を作れるようになります。
■ 調成(ちょうせい)
ほぐしたパルプに、紙の性質を変える材料を混ぜます。
例えば…
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水をはじきやすくする薬(サイズ剤)
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白さやなめらかさを出す粉(填料)
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紙を強くする薬(紙力増強剤)
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色をつける染料
いろいろ混ぜて、「この紙をどんな紙にしたいか」を決めます。
■ 抄紙(しょうし)紙の形を作る工程
ここでようやく、パルプが「紙らしい姿」になっていきます。
原料のほとんどは水(99%!)で、とてもシャバシャバです。
① ワイヤーパート(水をぬく)
細かい網(ワイヤー)の上に原料をながし、
水だけ下にぬけていきます。
水が減ると、しめった紙(湿紙:しっし)ができます。
このとき、まだ水分が80%くらいあります。
② プレスパート(ぎゅーっとしぼる)
フェルト(毛布みたいなもの)ではさみ、圧力をかけて水をしぼります。
湿紙の水分は55%ほどになります。
③ ドライヤーパート(あたためて乾かす)
温かいローラーで紙を乾かしていき、
水分が8%くらいになるまでしっかり乾燥させます。
■ 塗工(とこう)・仕上げ
必要な紙は、ここで表面に色や薬品をぬってツルツルにしたり、
光沢を出したりします。
これで、みんなが使っている紙の完成です!
📷紙の表面の写真

Fig. 紙の表面写真


