住化加工紙株式会社

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Release Paper Wiki

■ 粘着テープ

基材の片面又は両面に粘着剤層を設け、ロール状に巻いたものの総称

◆ 形態別分類

- 両面粘着テープ :

基材の両面に粘着剤層を設けた粘着テープ 両面テープともいう

- 基材なし両面テープ:

基材がなく粘着剤だけの粘着テープ 基材レス両面テープ、転写テープともいう

- 粘着シート:

基材の片面または両面に粘着剤層を設けた板状のもので、かつ?離ライナーが貼り合わされたものの総称

- 粘着ラベル:

装飾、表示または封かんを目的として、粘着シートに印刷し、任意の形状に打ち抜いたもの

◆ 性能

- 粘着力:

粘着テープを被着体に貼り付け圧着後、引き剥がすのに要する力

引剥がし粘着強さ、引?し粘着力ともいう(JIS Z 0237)

- 自背面粘着力:

粘着テープの自背面に対する粘着力(JIS Z 0237)

- せん断接着強さ:

粘着テープを試験板に貼り付け、圧着後、長さ方向に引っ張り、破壊に要する力

両面テープの場合は2枚の試験板の間に挟み、圧着後粘着面に並行に引張り、破壊に要する力

せん断接着力ともいう

- 自背面せん断接着強さ:

粘着テープを背面に重ね合わせ、圧着後、長さ方向に引っ張り、破壊に要する力

自背面せん断粘着力、重ね合わせ粘着力ともいう

- 保持力:

粘着テープを被着体に貼り、長さ方向に静荷重をかけたとき粘着剤がずれに耐える特性

一般に一定時間にずれる距離、または被着体から落下する時間で表す(JIS Z 0237)

- 凝集力:

粘着テープの粘着剤層が内部破壊に耐える力

- タック:

軽い力で短時間に被着体に接着する特性(JIS Z 0237)

- 巻戻し強さ:

粘着テープを規定条件でロールから引き出すのに要する力

巻戻し力ともいう(JIS Z 0237参照)

- 剥離強さ:

剥離ライナーを粘着テープから引き剥がすのに要する力

粘着テープを剥離ライナーから引き剥がす場合もある

剥離力ともいう

- 剥離性:

剥離ライナーを破れ、のり剥がれなどを発生することな、粘着テープから剥がすことができる性質(JIS Z 1528、JIS Z 1529、JIS Z 1538)

- 再剥離性:

被着体に貼り付けた粘着テープを剥がすとき、基材を破壊せず、粘着剤を被着体面に残さないで剥がすことができる性質

◆ 不具合現象など

- 移行:

二つの面が接しているとき、ある成分が一方の側から他方の側に拡散・浸透・ブリード・転移すること

粘着テープの構成層間または被着体との間で起こる現象

- 剥離剤の移行:

粘着テープをロールから巻き戻すまたは剥離ライナーから剥がすときに、剥離剤が粘着面側に転移する現象

この結果、粘着性の低下を引き起こす場合がある

- 気泡:

粘着テープに空気が包含されたもの

- 発泡 :

粘着テープで、粘着剤または剥離ライナーに含まれる溶剤、水分、空気などが加熱によって膨張して泡となる現象

- ピンホール:

粘着テープに存在する貫通した微細な孔

- フィッシュアイ:

基材または粘着剤中に不溶解物が混在し、魚の目のように見える現象

- のりはみ出し:

粘着テープの粘着剤が、切断した側面からはみ出す現象

- テレスコープ:

粘着テープの巻き層が一層ずつずれて椀(わん)状に変形した状態

- 巻き巣:

粘着テープの巻かれている層の間に隙間がある状態

- ピーキング:

巻き巣が1か所に集中し、大きな隙間がある状態

- トンネリング:

剥離ライナー付き粘着テープで、剥離ライナーから粘着テープが部分的に浮き上がり、トンネル状の隙間が生じた状態

トンネルともいう

- 巻きずれ:

主に基材、ジャンボロールなどの各層の側面がそろわないで、凹凸に巻かれた状態

- 巻心ずれ:

粘着テープのロールで片側の巻芯が側面に出て、反対側は巻芯がない状態

コアずれともいう

- のり剥がれ:

粘着テープを巻き戻すときに粘着剤が自背面または剥離ライナー側に移行すること

- 層間剥離:

粘着テープの基材が多層の場合、その層が分離して2つに分かれること

- 層間破壊:

粘着テープの基材が破壊して2つに分離すること

層間割れともいう

- 投びょう(錨)破壊:

外部からの力によって基材と粘着剤との間で破壊が生じる現象

- 凝集破壊:

外部からの力によって粘着剤層内部で破壊が生じる現象

- 界面剥離:

外部からの力によって粘着剤面と被着体との間で剥離する現象

界面破壊ともいう

- 糸曳き:

粘着テープを巻き戻したり、被着体から剥がそうとしたりするときに、粘着剤が伸びて糸状になる現象

- カール:

粘着テープのロールを巻き戻したときに反り返ること、または平板製品が反り返ること

- ねじれ:

粘着テープを巻き戻して垂れ下がる状態にしたとき、ねじれること

- カッピング:

粘着テープを巻き戻した後、張力を緩めたとき、幅方向に反る現象

- 浮き:

被着体面に貼り付けた粘着テープが、端面などから剥がれてくる現象

- 端末剥がれ:

粘着テープをら旋状または多重巻きにしたとき、粘着テープの巻き終わりの部分が剥がれてくる現象

- 見切り線:

粘着テープで被覆した面と塗装または他の処理した面との境界線

- フェザリング:

粘着テープで被覆した部分に塗料が入り込み、不規則な見切り線になる現象

- のり残り:

粘着テープを被着体から剥がすとき、被着体表面に粘着剤が残る現象

- 被着体汚染:

粘着テープを貼った被着体表面が変色および/または変質する現象

- 切れ:

粘着テープを巻き戻すまたは被着体面から剥がすときに、長さ方向または斜めに粘着テープが切れること

- エッジカール:

曲線に沿って貼った粘着テープの外周部が剥がれたり持ち上がったりする現象

- 樹脂化:

ゴム系粘着剤を用いた粘着テープを長期間使用したとき、粘着剤が硬くなること

参考資料: JIS Z0109:2015

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