■ 性状別分類
◆ エマルジョン型
シリコーン成分を水系溶媒に分散させたタイプ。
溶媒が水系であるため、乾燥に必要なエネルギーが大きくなる。
また、コート時、基材への濡れ性も考慮する必要がある。
◆ 溶剤(溶液)型
シリコーン成分をトルエンなどの有機溶剤で希釈したタイプ。
最も一般的なタイプで、グレード数(=剥離強度等のバリエーションに富む)も多い。
◆ 無溶剤型
溶媒を必要とせず、シリコーン成分100%で塗工するタイプ。
一般的にエマルジョン型や溶剤型に比べて塗工液の粘度が高く、均一に塗工するために多段ロールコーターを使用する。
■ 反応別分類
◆ 付加型
加熱により主剤と架橋剤が付加反応することで重合するタイプ。
触媒として白金化合物を使用する。
最も一般的なタイプで、市販されているグレード数も多い。
◆ 縮合型
加熱により主剤と架橋剤が縮合反応することで重合するタイプ。
触媒としてスズ化合物を使用する。
剥離速度が低い領域で軽剥離性を出すことができるが、両面剥離紙では剥離面同士のブロッキングが起こりやすい。
◆ UV硬化型
加熱の代わりに紫外線(UV)を照射することで重合するタイプ。
加熱する必要がないため、耐熱性の低い基材を使用できる。